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「腹が減ると、イライラするもんだよ。
お腹一杯になるまで、食べろよ、彩華。」
「言われなくたって、食べるよ。」
そう言って、トウモロコシを、かじり始めた。
「くすくす…喉詰めんなよ。
奏多…こんなやつだけどさ、ずっと仲良くしてやってよ…。」
「…そのことなんだけど…6つも、年離れてんのに、いいのかな…。」
「ああ、そんなの家の親は、気にしない、気にしない。
あそこにいる、ツインポニテの二人。従姉妹なんだけど、叔父さんと叔母さんは、9歳離れてるよ。
他は、幼馴染みたちなんだけど、右手のロングの髪の女の子の両親なんて、一回り違うんだよ。
あっちの縞のシャツのところの両親も、確か6歳離れてる。
大人になっちまえば、あんまり関係ないみたいだよ。そう言うのは。
俺に、そういうこと、聞くってことは、彩華と、付き合っても、いいってことなんだよね?」
「…うん。」
「OK!…彩華、よかったな、奏多が、お前と付き合ってもいいってさ。」
トウモロコシを、くわえたまま、彩華は、目を見開いて、叫んだ。
「ふぉんとぉにぃ~!?」
口の中のつぶっ粒を、飲み込んでから、彩華は、叫んだ!
「やったぁ~!!…奏多先輩!私、すっごく、すっごく、嬉しいよ♪」
彩華は、みんなが見ている前で、ぎゅうっと、奏多を抱きしめて、「えへっ♪」と、笑った。
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