薔薇の約束

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「奏多…今日1日、私は、ずっと幸せなんだよ。 奏多のあんな凄い演奏、聞けるなんて思わなかった。 奏多から、プロポーズされるなんて、思ってなかった。 パパに、卒業したら、結婚してもいいって、言われると思わなかった。 奏多に、婚約指輪もらうと思ってなかった。 奏多と、ひとつになれるなんて、思ってなかった。 サプライズだらけだよ、私の19歳の誕生日は…。 全部、私のために、用意してくれたものなんだよね? それなら、みんな、思いに溢れた、綺麗なものに決まってる。 あのね…大切なのは、場所じゃないの、その時の気持ちだよ。 私は、奏多と、どんな場所にいても、一緒なら、幸せなんだよ。 今日のことは、今のこの瞬間まで、私には、宝物なんだから。 奏多…ありがとう。あなたのことが、世界で一番、大好きよ♪」 彩華は、そう言って、俺の首根っこを、ギュウってしてきた。 不意に離されたって思ったら、今度は、キスされた。 「彩華!!不意討ち禁止!」 「クスクス♪嫌だよぅ♪私が、したい時に、するんだよぅ♪ だって、もう、遠慮しなくていいんだもん♪」
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