薔薇の約束

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「ああ…そう言うことか…。うん、それは、大丈夫。」 「…大丈夫って…もしかして、もうやっちゃった?」 「まあね…。」 「…ますます、私、肩身狭いよぉ! 二人はさ、彼氏と、将来約束してて、大人の付き合いもしてさ、羨ましいよ。本当に…。 私なんてさ、本命彼氏いないし、そういうことさせてくれるようなセフレも、勿論いないし…。 茶飲み友達にさえ、男いないんだよ…。」 「有紗、可愛いんだから、絶対、素敵な彼氏出来るって。」 「本当に、彼氏、できるかなぁ?」 「うん、絶対できるって、頑張れ、有紗!」 「ありがとう、二人とも…。」 そんな、泣きっ面の有紗が、高校のオケの後輩から告白されて、付き合うことになったんだって話を、私達が聞いたのは、この2ヶ月後のことでした。
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