薔薇の約束・Ⅱ

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朝、彰より早く起きた。 そっと、起きて、キッチンへ向かう。 「あれ?…母さん、どうしたの、こんな早く? 今日は、日曜だし、まだ、みんな寝てるよ。」 「おはよう、光輝。ちょっとね…。」 冷蔵庫の中を確認して、朝ごはんの用意を始めた。 「母さん、まだ、無理しちゃダメだよ。陽菜が、もうちょっとしたら、起きてくるから、やってもらえよ。」 「ありがとう…でも、今日は、やらせて。」 私の懇願するような表情を見て、光輝は、諦めたように、ひとつ溜め息をついた。 「わかったよ。やってもいいけど、無理しない。俺が、手伝うから、なんでも言って。」 「じゃあ、少しだけ甘えさせてね。」 ミルクと卵たっぷりのフレンチトースト、それから、フレッシュサラダとフルーツの盛り合わせ。 カリカリベーコンとぷりぷりのソーセージ。 香りのよい珈琲と、陽菜のために、冷たいミルクも用意する。 「光輝、陽菜ちゃんと彩華を起こしてきて。 私は、彰を起こしてくるから。」
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