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朝、彰より早く起きた。
そっと、起きて、キッチンへ向かう。
「あれ?…母さん、どうしたの、こんな早く?
今日は、日曜だし、まだ、みんな寝てるよ。」
「おはよう、光輝。ちょっとね…。」
冷蔵庫の中を確認して、朝ごはんの用意を始めた。
「母さん、まだ、無理しちゃダメだよ。陽菜が、もうちょっとしたら、起きてくるから、やってもらえよ。」
「ありがとう…でも、今日は、やらせて。」
私の懇願するような表情を見て、光輝は、諦めたように、ひとつ溜め息をついた。
「わかったよ。やってもいいけど、無理しない。俺が、手伝うから、なんでも言って。」
「じゃあ、少しだけ甘えさせてね。」
ミルクと卵たっぷりのフレンチトースト、それから、フレッシュサラダとフルーツの盛り合わせ。
カリカリベーコンとぷりぷりのソーセージ。
香りのよい珈琲と、陽菜のために、冷たいミルクも用意する。
「光輝、陽菜ちゃんと彩華を起こしてきて。
私は、彰を起こしてくるから。」
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