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「彰、起きて。」
「んんっ…千秋…もう朝か?」
「お日様は、昇ってるわよ。朝ごはん、久しぶりに、作ったから、食べてくれる?」
「ああ…。」
「冷めないうちに、早くね。お願いよ、彰。」
なんなんだ…あのはしゃぎかた?
う~ん。答え見つけたのかな?
出来たら昼前まで、ごろごろしてたいんだけどな…しゃあねぇな。
着替えて、ダイニングに行くと、朝飯の準備は、完璧に出来ていた。
そこに並んでいたメニューの組み合わせに、思わず笑ってしまう。
「彰、気付いてくれた?」
「ああ、昨日の問いに対してのお前の答えだろ?完璧だな。」
「本当に!!」
「でも、直ぐに気付けよな…。」
「ごめんなさい。」
なんだか、いい雰囲気の両親に、その後に、入ってきた光輝達は、困惑する。
「おはよう、父さん。
あのさ、二人が仲いいのは、いつものことだけどさ、朝からは、やめてくれよ…。
入ってくるなり、この雰囲気は、しんどいんだけど。
それに、俺達にわかんない話を、いきなり始めないでくれる?」
「ああ、ごめんね、光輝。さっきは、ありがとう。助かったわ。
さあ、まずは、食卓につきましょう。」
元気に笑ってる千秋を見たら、光輝も文句も言えないらしく、彩華達を促して、席についた。
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