薔薇の約束・Ⅱ

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「彰、起きて。」 「んんっ…千秋…もう朝か?」 「お日様は、昇ってるわよ。朝ごはん、久しぶりに、作ったから、食べてくれる?」 「ああ…。」 「冷めないうちに、早くね。お願いよ、彰。」 なんなんだ…あのはしゃぎかた? う~ん。答え見つけたのかな? 出来たら昼前まで、ごろごろしてたいんだけどな…しゃあねぇな。 着替えて、ダイニングに行くと、朝飯の準備は、完璧に出来ていた。 そこに並んでいたメニューの組み合わせに、思わず笑ってしまう。 「彰、気付いてくれた?」 「ああ、昨日の問いに対してのお前の答えだろ?完璧だな。」 「本当に!!」 「でも、直ぐに気付けよな…。」 「ごめんなさい。」 なんだか、いい雰囲気の両親に、その後に、入ってきた光輝達は、困惑する。 「おはよう、父さん。 あのさ、二人が仲いいのは、いつものことだけどさ、朝からは、やめてくれよ…。 入ってくるなり、この雰囲気は、しんどいんだけど。 それに、俺達にわかんない話を、いきなり始めないでくれる?」 「ああ、ごめんね、光輝。さっきは、ありがとう。助かったわ。 さあ、まずは、食卓につきましょう。」 元気に笑ってる千秋を見たら、光輝も文句も言えないらしく、彩華達を促して、席についた。
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