ずっと好きだった

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あの日、暗い部屋の中で、 私の両親の遺体の前で 立ち尽くしていた秋 私があの部屋に足を踏み入れた瞬間、 世界は私達だけになった この世界には、 私達の他に 誰も居ないのではないかと思った 雷が照らした秋の顔 私を見据えた、両の二重の瞳 その姿を瞳に映した瞬間から、 私の心はずっと秋に囚われていた―― その瞬間から、今日迄、 私の心には秋しか映ら無かった 自分の両親を殺した犯人を好きになるなんて おかしいって分かっているけど、 ずっと好きだった もう一度、秋に会えて良かった (終り)
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