219人が本棚に入れています
本棚に追加
泣き崩れる父と母を
しばらく何も言わずに見てた。
そしたら
ようやく頭の中で理解ができてきた。
(あぁ離婚って,あの離婚かぁ)
『ﾊﾊｯ…うっそだ～!笑…嘘つき～笑』
家族が離れ離れになるなんて
想像つかない。
だって、あんなに仲良く
ずっと一緒にいたじゃん。。
誰か一人でも欠けるなんて
有り得ないから。
父「美羽,ほんとごめんな…うっうっ」
母と父の涙につられてか
私にも涙が溢れてきた。
『なんで?皆どうなるの?
ねぇ!嫌だ!なんで?!嘘だよねぇ?!なんで!?』
本当に突然だったから。
なんで？って言葉しか出てこなかった。
理由は教えてくれなかった。
まだ小さな弟は
皆泣いてるのに１人だけ笑ってた。
「おねーﾁｬﾝなかないで?だいじょーぶだよー(^-^)/」
なんて
私の頭を小さな手でなでなでしながら
無邪気な事言うもんだから
それがまた涙を誘った。
家族で泣き崩れてた。
昨日までの幸せが嘘かの様に…
理由は私からはもう聞かなかった。
もうこれが結果なんだって思ったら
理由はどうでも良くなってたんだ。
理由は私が大人になってから
知ることになる。
今思えば
もっと「絶対嫌だ」ってしがみつけば良かった。
もっと自分の気持ちを言ってれば
何か変わっていたのかな…？
最初のコメントを投稿しよう！