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母との二人暮らしに馴染むことの無いまま
私が生まれてから
ずっと専業主婦をしていた母は
近所のスナックで働き始めた。
その頃の私は
スナックっていうモノが
すごくイヤらしい場所に感じてた。
だって化粧を滅多にしない
するとしても
ナチュラルにしかしなかった母が
ギラギラした化粧をして
胸元の空いたドレスなんて着て
夜に出勤していくから。
初めて見る母のその姿を
綺麗なんて
とても思えない。
母のそんな姿
見たくない。
スナックがお金がいいのは分かってるんだ。
母が必死に頑張ってるのも
分かってる。
ううん…
必死に分かろうとしてる。
でもやっぱり
まだ14歳の私には
辛くて寂しい現実だった。
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