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三人がしばらく歩くと大きめの建物が見えてきた。
カナタ「さぁ、着いたよ!ここが私の家だよ♪」
優輝「大きい。」
光平「予想してやろう、カナタ!」
カナタ「何?」
光平「お前の家はギルドだろ?」
カナタ「うん、よくわかったね♪」
光平「さらに、お前はギルドのマスターの娘だろ!」
カナタ「凄い!何でわかったの?」
優輝「確かに王道な展開だな。」
カナタ「?」
光平「まぁいい、早く中に入れてくれ。」
カナタ「う、うん。」
カナタは建物の扉を開けた。
カナタ「ただいま、お母さん帰ったよ♪」
カナタ母「おかえりなさい、あれ後ろの二人は?」
カナタ「森で道に迷ってたの。」
カナタ母「あらそうなの、大変立ったでしょ、私はカナタの母のルーシー=クロイスよ、よろしくね♪」
優輝「こちらこそよろしくお願いします。俺の名前は黒木優輝と言います。」
ルーシー「あら、可愛い女の子ね。」
その言葉を聞きまた落ち込む優輝。
カナタ「お母さん!ユウキさんは男の子だよ!」
ルーシー「まぁ本当、ごめんなさいね気がつかなくて。」
光平「こんな可愛い優輝が悪いのですよ♪さて、俺名前は神谷光平と申します、以後お見知りおきを。」
ルーシー「あら、カッコイイ人ね」
光平「ありがとうございます。」
カナタ「お母さん!二人共ずぶ濡れだから着替え持ってきて!」
ルーシー「ハイハイ♪」
上機嫌のルーシーは二階に上がって行った。
カナタ「大丈夫?」
カナタは優輝に近寄ってそう言った。
優輝「大丈夫だ。」
優輝もそう言ったが全然大丈夫には見えなかった。
ルーシーが二階から着替えを持って降りてきた。
優輝「………」
優輝は絶句した。
ルーシーが持っている服は男物が一着、女物が一着だったのだ。
ルーシー「ごめんね、ユウキ君に会いそうな服がこれしかなかったのよ。」
優輝はそれを聞いて固まった。その隣で光平が笑いを堪えていた。
優輝「あ、ありがとうございます…」
とかなり精神的ダメージを負いながら着ることにした。
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