第7章 田舎道の蛙

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第7章 田舎道の蛙

私のお姉ちゃんは大学生です。 大学までは遠いのでいつも車で行っています。 ある雨の日の事だった。田舎道なので畑と畑の間に道路が在ります。 なので雨が降ると蛙が道路に出て来る。 そんなある日、お姉ちゃんが大学から帰って来るとき、前方にのろのろ左右にふらふらと走る車を見つけた。 中にはお姉ちゃんと同じくらいの女性が乗っていた。 「蛙避けて通るなんて無理なのに」 初めはそう思っていましたが、余りにも遅いので痺れを切らしてしまいました。 パーッ お姉ちゃんがクラクションを鳴らすと、前の車が後ろを見て猛スピードで走って行きました。 「なんだ、普通に走れるじゃん」と、お姉ちゃんが言いました。 その次の瞬間、お姉ちゃんは顔から血の気が引きました。 どうしてか分かります?
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