1.菅野友美

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午後12時30分。カーテンの隙間からちらちらと入ってくる光で目が覚める。外は非常に天気が良い。カーテンの隙間からだけでもそれは十分に判る。が、気分はいまいち乗らない。待ちに待った休日は、既に半分が終わってしまった。 ここ最近疲労感がハンパない。肉体的にというよりも精神的に辛い事が多い。結果、その精神的ストレスは、肉体に気だるさを与え、慢性的な気だるさは精神を蝕むという極めて悪質なスパイラルにハマっている。 「人って何で人を傷つけるんだろう?」 「仕事って何でこんなに辛いんだろう?」 「私ってこの世に必要な人間なんだろうか?」 最近職を変えた友美はそんな事ばかりを考えていた。
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