*11* 虫唾が走る。

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? 「……ふぅ。 ゴメンね、迷惑かけたよね」 柚愛 「そんな事ないです。 それより…」 ? 「あぁ、やっぱり気になるよね。 なぜぼくがこんなところで、あんな事をされていたのか。 えっと、それを話す前に自己紹介。 ぼくは2年Sクラスの葛城雫-カツラギ シズク-。 君…は?」 柚愛 「…お…僕は、穂積柚愛-ホヅミ ユア-です」 雫 「んー。 新入生? それとも…、転入生?」 柚愛 「転入してきました」 雫 「そっか、よろしくね。 ぼくね、体細っこいし弱いから小さい頃からイジメられてたんだ。 あと…、生徒会に幼馴染がいて仲良くしてくれるんだけど、これが親衛隊の人たちの反感買っちゃって…。 幼馴染ってだけでイジメられるって可笑しな話だよね。 あ…いや、ぼくが全部悪いのかも…。 だってぼく、Sクラスなんかにいていいような人間じゃないし…。 生徒会ってみんなキラキラしてるし、ぼくとは真逆の世界の人だし…。 性格良くないし、運動だって出来ないし、暗いし…。 自業自得なんだ…。 あ、ごめんね。 やだよね、こんな愚痴みたいなの聞かされて。 忘れて!! 大丈夫だから」
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