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柚愛
「…っは、…っは、…っはぁ……っ!?」
泣いている声を耳にして、意識を戻す。
真ん中にいた人が下を向き泣いていた。
下を向いていたため、俺が何をしたのか見ていなかったようだ。
柚愛
「……大丈夫…ですか?」
?
「……った」
柚愛
「えっ…と、あの…?」
?
「こわ……った!!」
そう言って抱きついてきた。
勢いがあったせいで尻餅をつく。
?
「…ぐす。
っあり、がと…」
見てみると、外傷は無く服が裂けているだけだった。
上着を脱ぎ、肩にかける。
震えている肩を見て、迷った末に頭を撫でる事にした。
頭に手を置いた瞬間ビクッと体を強張らせたものの、撫でられているとわかったのか少し呼吸が楽になって、だんだん落ち着いてきた。
……あ、職員室。
ま、いっか。
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