【 第1章 】 間が悪い、女の子からの告白

2/30
前へ
/163ページ
次へ
――――― 会田アキラ(第1章の主人公) ――――― バタン! 僕は、マンションの階段を息をきらして駆け上がり、 202号室、自分の部屋のドアを勢いよく閉めた。 ハアッハアッハアッ。 動悸が、息切れがとまらない。 「と、とんでもないものを見てしまったあっっ!!」 僕はつい10秒前、日時でいうと、3月25日の午後1時に、 偶然見てしまった。 住んでいるマンションの階段を一段一段ゆっくりと下りていたとき、僕が住んでいる部屋の、ちょうど下の階にあたる102号室のドアが開いたと思った瞬間、血まみれの男が飛び出し、小走りに去って行ったのを、偶然にも見てしまったのだ。 しかも、その男は、同じ中学校出身で1つ年が上の、 月夜虹空先輩に、間違いない。 なんで月夜先輩が血まみれで出てきたのか・・・? もしかして、殺人!?
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

122人が本棚に入れています
本棚に追加