【 第1章 】 間が悪い、女の子からの告白

3/30
前へ
/163ページ
次へ
僕は、会田アキラ、18歳。 東京から遠く離れたA県に住んでいる。 あと数日後に晴れて大学生となる、「彼女いない歴=年齢」の、バレンタインのチョコレートすらもらったことのない童貞男だ。 憧れの東京で1人暮らしをスタートさせ、 「大学1年生の間に恋人をつくって、なんとしても童貞を卒業してやる!」 と意気込んでいる、まだまだ世の中のことをなんにも知らないヒヨッ子だ。 だから、こんなときにどうすればいいのか、サッパリ分からなかった。 このことを、親に言ったほうがいいのか、学校の先生に言ったほうがいいのか、それとも、警察に言ったほうがいいのか、全く見当がつかない。 学校の勉強より、いざというときにどのように対応すればいいのかを知ることのほうが大切だと思うのだけれど、親も学校の先生も、誰も大切なことを教えてくれはしない。 頭の中は混乱しまくってはいるが、それでも少しずつは、思考が頭の中で整理されてきた。
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

122人が本棚に入れています
本棚に追加