主な登場人物

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○大塚天太(おおつかてんた) … 大塚家長男であり、天華の弟。♂ 十四歳。一人称:僕  早くに両親を亡くした彼は、姉の天華と共に、大池上市にある伯父の家に居住。  大池上市立桜橙(おうとう)中学校在籍、クラスは一年α組、部活は芸術研究部所属。  彼は天華の持つある”悪癖”に日々頭を悩ませ、芸術研究部の元部長だった天華に誘われて入部した芸術研究部では、絵画や彫刻といった、芸術に関すること研究する活動をしていたが、年の離れた姉が中学を卒業してしまって以来、そのモチベーションを上げられずにサボっている。  彼の座右の銘は、”綺麗事は信じない”。早くに両親を亡くしたことで、大人達の様々な軋轢を目にしたという遍歴を持つ彼は、その年齢とは不相応なスレた価値観を抱いている。言うべきことははっきりと言う性格で、記憶力は人並み以上。 ○大塚天華(おおつかてんか) … 大塚家長女であり、天太の姉。♀ 十六歳。一人称:私  私立高校に在籍。桜橙中の卒業生で、芸術研究部の元部長。  無類の芸術好きで、絵画のみならず画家や画家の用いていた道具など、様々なことに詳しい。が、その趣味は一見すると”特殊”であり、”異端”に見られることもある。一番好きな絵は、フランシスコ・デ・ゴヤの、”我が子を食らうサトゥルヌス”。  弟の天太が曰く、開き直りのスペシャリストであり、周囲を仰天させるような行動や言動を繰り返すが、当人に悪気はなく、寧ろそれを正義と捉えている。  食事の時など、何かと奇妙な癖がある。 ○羽屋見涼(はやみりょう) … 天太の幼馴染でクラスメイト。♀ 十四歳。一人称:あたし  陸上部所属の短距離走者。東海大会出場を目指す。  天太に思いを寄せるが、彼自身の生い立ち故か、彼が意識的に人を避ける雰囲気を醸し出しており、お互いに近付けずにいる。  彼女は天太に対しては他には見せないほどおどけて見せる部分があり、基本的には明朗快活な性格。 ○雪田美冬(ゆきたみふゆ) … 天太のクラスメイト。♀ 十三歳。一人称:私  美術部所属。  独特で不思議なオーラを発し、他を寄せ付けない。時々謎めいた発言をする。
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