作中に登場する画家

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 というのも、彼が幼少の頃には、ダ・ヴィンチはもうモナ・リザを携えてフランスに出立していたからで、ダ・ヴィンチの死後、モナ・リザはフランス国王の所有となった。加えてヴァザーリは終生イタリアを出ていない。これらの状況から考えるに、彼は伝聞から、あるいはモナ・リザのレプリカを見て記事を書き上げた可能性が極めて高い。  ただ、モナ・リザのモデルがリーザ・ゲラルディーニであるという説を声高に叫んだのは彼であり、彼が美術界の権威であった為に、あの絵はモナ・リザと命名されることになる。つまりヴァザーリはモナ・リザの名付け親である。 ○歌川広重  江戸時代後期の浮世絵師。十五歳の時に歌川豊広に入門したと謂われている。その後は作品のテーマを変える度に一遊斎廣重、一幽斎廣重などと号を改める。  代表作は、作中に登場する「駒形堂吾妻橋」と同じ名所江戸百景のひとつ、「亀戸梅屋舗」、「大はしあたけの夕立」。
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