6話

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『これを見つけてくれたあなた様へ お元気ですか? ついこの間新年を迎えたと思ったら、もう十一月ですね。 今年は異常気象で、五月なのに雪が降ったり 急に暑くなったり寒くなったり、大変でしたね。 今は丁度季節の変わり目ですから、体を壊さないよう気を付けてくださいね。 そういえば、私高校生になったんです。 みなさんが通っているような、通っていたような 毎日学校に通うような、普通の学校ではないんですけれど 高校生になったんです。 みなさんが通っているような、通っていたような 毎日学校に通うような、普通の学校にも少しだけ通っていたんですけれど 私には合っていなかったんです。 そうゆうものだったんです。 そして、普通の高校から普通じゃない高校に変えるとき ある人からこう言われたんです。 「頑張っているかどうかは、自分で決めるものじゃない。 誰かに対して、自分は頑張っているだなんて言うのは、ただの言い訳でしかないんだよ。」 そんなこと言う人のほかに、こんなことを言う人もいました。 「先ばっかり見てないで、頑張ってる自分を認めてあげなよ。 認めてあげないと、きっと君は壊れちゃうよ。」 ”頑張ってる”は人からの評価だという人と、”頑張ってる”は認めてあげないといけないという人と。 どっちが正しいんでしょうか? いえ、どっちが正しいとか間違ってるとかそうゆう話ではないんでしょうけれど。 話は変わりますが、あなた様は毎日を全力で生きていますか? 毎日を一生懸命生きていますか? 私は、半分ほどの力で生きています。 全力で生きている日もありますけどね。 毎日を全力で生きていないからどうとか、そんな話ではないんです。 そんなこと、半分の力しか使わずに生きている私が言うことではないんです。きっとね。 何が言いたいかと言うと、あなたは”自殺していった人たち”をどう思いますか? 可哀想だと思いますか? バカなことをしたと思いますか? 弱い人間だったと思いますか? ...私は、自殺していった人たちは強い人たちだと思うんです。 誰か大切な人がいたであろう人生を、たった一度の人生を、全てを終わらせる勇気があった彼らは、強い人間だったと思うんです。
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