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「始まりの時」
「……はっ……はっ…」
1人の男の子が街中を走る。かなり息が荒い。そうとう走ったのだろう
その男の子は髪が奇抜なツンツンしている朱色の色で、目は黒く、身長は約170cmというところだろう
そんな男の子が路地裏に隠れるとサングラスに上下に黒いスーツを着た男性2人と上下に赤いスーツを着た男性が男の子を見失うと一度立ち止まった
「くそ。あのガキ、どこ行きやがった」
3人の内の黒いスーツ着た1人が喋る。どうやら男の子を追いかけていたようだ
ピリリリと赤いスーツを着た男性の携帯が鳴り、その男性が携帯を取り、電話に出る
一分もしないうちに会話を終え、携帯をうちポケットに入れる
「おい、帰るぞ」
黒いスーツを着た男性二人は頷く。どうやら赤いスーツを着た男性は黒いスーツを着た男性の上司のようだ。三人の男性は走ってどこかえと去って行った
おそらくは組織の拠点へ帰って行ったのだろう
男の子は額の汗を右手の甲で拭う
すると男の子の後ろから闇に包まれた男の子の二倍はあるだろう謎の巨大な腕が忍び寄り、男の子を捕まえようとする
だが、そこでブツンと映像が切れるように真っ暗になる
「う、うわぁぁぁ!」
男の子は叫びながら起き上がる。チュンチュン、と外から雀の声がする。先ほどの追いかけられていたのは夢だったようで体中汗でぐっしょりしていた
「チクショウ……またあの夢か。嫌な夢だぜ」
男の子はベッドから降りるとクローゼットに立ち、服を選んでいると…
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