3時間目ー忍耐力①

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俺は敗因は自分だと思っていた。 だがチーム内の雰囲気は違った。 俺と交代した先輩をひたすら責めた。 俺が取られたのは4点だったが、先輩はその後7点も取られた。 先輩は引退がかかっていた3年の同級生全員に責められた。 俺は心が苦しくなった。 先輩だって本当はそんなに弱いピッチャーじゃない。 俺が相手にリズムさえ作らなければ結果は違った筈だ。 だが先輩が責められているのを俺は止める事が出来なかった。 自分が責められるのが怖かった。 そして3年生たちは卒業をして俺がキャプテンをやる事になったんだ。 敗戦の傷も癒えぬまま俺達は次に向けて頑張ろうとしていた。 そんなある日偶然先輩に出会った。 人目見ただけで先輩の現在の状況が分かる。 服はボロボロで顔も大きく腫れ上がっている。 先輩はあの日から他の先輩たちに毎日に苛めを受けていたんだ。
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