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部活が休止になったことで俺の同級生までもが甲子園の夢を打ち砕かれたのだ。
正直俺自身はもうどうでもよくなっていたが、俺のチームメイトは違った。
やっと自分たちの時代だというのに、しょっぱなからそれを潰されてしまったのだ。
そのやり場のない怒りの矛先が俺に向きだすまでにそんなに時間はかからなかった。
「真斗!お前キャプテンだろ!お前が責任取れよ!」
「そもそもお前が暴投したせいで先輩達は負けたんだぞ!」
「今回の騒ぎは全部てめぇのせいだ!」
突如として浴びせられた数多くの罵倒の声。
いや、みんな普段から思っていたことが爆発しただけだ。
つまり俺の事をみんな責めていたんだ。
俺はあまりの罪の重さに耐え切れず夏休みが明けても学校に行かずにそのまま退学をした。
周りから逃げるように・・・・・・。
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