16157人が本棚に入れています
本棚に追加
自分の部屋で腐るようにして俺はいつも通りに過ごしていた。
しかし突然開いた俺の部屋の扉。
一瞬親父がついにキレたかと思い扉に振り返ると知らないおっさんどもが立っており、いきなり俺の頭を殴りつけてきた。
意識が飛びそうになったが、そのままおっさんどもに取り押さえられ、俺は何か注射のようなものを打たれ気を失った。
次に目を覚ましたのがさっきの体育館だ。
俺が目を覚ましたときはまだほとんどの奴が寝ていた。
訳が分からない状況。
周りの奴に聞いても俺と同じ様な心境だった。
拉致された?
体育館から出られない事を知った俺は何かの施設に閉じ込められたのだと思った。
だが、果穂の説明が始まりとても現実味を帯びていない説明に俺は戸惑う。
そんな訳の分からない殺人ゲームが本当にあるのか?
だが、冷静になればこの状況を分析すると果穂の言っている事に矛盾はなかった。
俺はビビった。
それと同時に心底腹が立った。
その怒りは果穂たちへの怒りであり
自分自身へのものでもあった。
やり直すことが出来る。
ここでみんなを助ける事が出来たのなら俺の人生はやり直しがきく。
そんな考えが頭によぎってしまっていたからだ。
最初のコメントを投稿しよう!