3時間目ー忍耐力①

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2時間目の恵の時もそうだった。 結局俺は誰も救えないのか? 違う! 俺はやれる! もうここにいる俺以外の4人は絶対に死なせない。 俺は嫌われようが何でもいい。 最初に俺を拒んだ女子ももう体力的に限界だろう。 「なぁ、俺に案がある。あんたも手を貸してくれ!」 するとこの女子は 「だからいちいち話かけないで!こんな状況で誰かを信用出来る訳ないじゃない!」 そうだけど・・・・・・。 するとさっきもめた男が俺に声をかける。 「ふん。偽善者君。何だよ案って言ってみろよ。どうせ下らないもんなんだろ!?」 こいつ・・・・・・邪魔ばかりしやがって! 頭に血が登り再び喧嘩をしそうになるが、そんな事を今している場合じゃない。 「みんなで固まろう!出来るだけくっついて体温を維持しよう!」 それくらいしか思い浮かばない。 でも何もしないよりマシだ。 「ふ、ふざけないでよ。こんな知らない男どもとくっつくなんて出来る訳ないでしょ!」 「案て言うからもう少しはマシかと思ったけど、お前馬鹿なのか?この状況で誰が誰を信じるって言うんだよ? 特にてめぇの事なんて絶対に信じねぇぞ!」 俺は下唇を噛み締めぐっとこらえた。 どうしたら信じてもらえる? 2人は俺から遠ざかって牽制しだした。 近くにいた華凛が俺に話しかけてきた。
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