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2時間目の恵の時もそうだった。
結局俺は誰も救えないのか?
違う!
俺はやれる!
もうここにいる俺以外の4人は絶対に死なせない。
俺は嫌われようが何でもいい。
最初に俺を拒んだ女子ももう体力的に限界だろう。
「なぁ、俺に案がある。あんたも手を貸してくれ!」
するとこの女子は
「だからいちいち話かけないで!こんな状況で誰かを信用出来る訳ないじゃない!」
そうだけど・・・・・・。
するとさっきもめた男が俺に声をかける。
「ふん。偽善者君。何だよ案って言ってみろよ。どうせ下らないもんなんだろ!?」
こいつ・・・・・・邪魔ばかりしやがって!
頭に血が登り再び喧嘩をしそうになるが、そんな事を今している場合じゃない。
「みんなで固まろう!出来るだけくっついて体温を維持しよう!」
それくらいしか思い浮かばない。
でも何もしないよりマシだ。
「ふ、ふざけないでよ。こんな知らない男どもとくっつくなんて出来る訳ないでしょ!」
「案て言うからもう少しはマシかと思ったけど、お前馬鹿なのか?この状況で誰が誰を信じるって言うんだよ?
特にてめぇの事なんて絶対に信じねぇぞ!」
俺は下唇を噛み締めぐっとこらえた。
どうしたら信じてもらえる?
2人は俺から遠ざかって牽制しだした。
近くにいた華凛が俺に話しかけてきた。
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