16157人が本棚に入れています
本棚に追加
「真斗君、さっき言ったでしょ。信じてもらおうとしても無理なのよ。
このカリキュラムは進めば進むほど人を信用できなくなっていくから。」
華凛・・・・・・。
「ここはもう各々の体力と精神力にかけるしかないのよ。」
そうだけど・・・・・・。
俺は多分もつ。
あの2人は体を大きく震わせている。
あと10分以上も持つとは思えない。
仮に生き延びれたところで意識を失って残りの授業に出られなければ殺されてしまうかもしれない。
俺は目の前の人間は助けたいんだ!
「華凛、何かいい案はないか?」
華凛は少し黙ってから答える。
「ないわね。確実に生き残れる方法なんてないわよ。私自身もおそらくギリギリ耐えられるかどうかだしね。」
気づけば華凛も体を震わせている。
ちくしょう!
どうすればいいんだよ!
このままじゃ俺以外全滅だ!!
その時、少し離れた場所にいる短髪の男が俺に話しかけてきた。
「あんたそんなに全員で生き残りたいのか?」
最初のコメントを投稿しよう!