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他の4人はそれぞれ差はあるものの、全員震えている。
俺も冷たいのには変わりはないが、4人程ではない。
何で?
そんなに大きく体力に差があるっていうのか?
「こんな冷水の中で体を動かしても大して変わらない。だけどあんたはさっきから色々な奴と話してて感情を大きく動かしている。」
それがどうした?
「叫んだり、するのは確かに体力を著しく失う。だが感情の起伏によって血液の循環を良くする事が出来る。」
「血液の循環?いまいち分からないんだけど。」
男はいまだ無表情のままだ。
すると華凛が口を開いた。
「なるほどね・・・・・・。」
「ちょっと待ってくれ。どういう事だ。わかりやすく説明してくれ!」
華凛が男に変わって続きを話しだした。
「細かく説明しても分からないでしょうし、時間もないから結論だけ言うわよ。
あの2人を生かしたかったら徹底的に嫌われる暴言を吐く事ね。」
嫌われる?
全然意味が分からない。
「意味は今はわからなくてもいい。とにかくやるかやらないかだ。」
男は俺に選択を迫った。
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