3時間目ー忍耐力①

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そんなの言うまでもなくやるしかない。 つうか他に方法がないならいちかばちかだ。 俺は華凛と無表情なこの男に背を向け俺をうざがる2人の元へと向かった。 「おい!お前ら良く聞け!ここから助かる方法を教えてやる!」 2人は相変わらず俺を冷めた目で見る。 「この授業さえ凌げば俺達は助かるんだ!」 勿論適当な嘘だ。 怒らす・・・・・・。初対面の2人に対して何を言ったら怒るかなんて普通は分からない。 だが、さっきの様子からして、この2人は俺の正論が相当に嫌いな筈だ。 偽善とまで言うくらいだ。 俺が正論を言えば言うほど2人は乗ってくる筈だ。 「お願いだ!お前達を死なせたくな!」 どうだ・・・・・・。 「だからてめぇの浅はかな案なんて聞ける訳ねぇだろ!」 「もう近寄らないでよ!何考えてんのよ馬鹿!」 よし・・・・・・この調子だ。
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