3時間目ー忍耐力①

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「じゃあ始めるね。」 果穂はそう言うと笛を咥えて一気に吹いた。 だけどそれと同時に入る奴は1人もいない。 「ほら10秒経っちゃうよ。」 そうだ10秒以内に入れって言ってたな。 入らなかった場合は多分あの神経毒だろう。 俺はみんなに声をかけた。 「みんな!入ろう!ここで殺されるよりマシだろ!」 そして俺が先頭をきって入ると一気にみんなプールの中に入り出す。 「お、俺出来ねえよ。」 1人の男だかプールサイドに立ったままだった。 「何してんだよ!早く入れ!殺されるぞ!」 俺は声を上げプールの中から手を差し伸べた。 「俺・・・・・・水恐怖症なんだよ・・・・・・昔溺れた事があって・・・・・。」 「大丈夫だ!ここは足もつくし、溺れる事はない。」 男の目は涙でいっぱいになっており、とても俺の言葉を聞き入れようとしなかった。 「は~い時間切れ。」 果穂の一言と同時にその男はその場で悶え苦しみ1時間目の連中と同じ様にその場で死んだ。 ・・・・・・くそう! 俺が引きずってでもプールに入れるべきだった。 それにしても相変わらず命を軽く扱いやがる。
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