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「じゃあ始めるね。」
果穂はそう言うと笛を咥えて一気に吹いた。
だけどそれと同時に入る奴は1人もいない。
「ほら10秒経っちゃうよ。」
そうだ10秒以内に入れって言ってたな。
入らなかった場合は多分あの神経毒だろう。
俺はみんなに声をかけた。
「みんな!入ろう!ここで殺されるよりマシだろ!」
そして俺が先頭をきって入ると一気にみんなプールの中に入り出す。
「お、俺出来ねえよ。」
1人の男だかプールサイドに立ったままだった。
「何してんだよ!早く入れ!殺されるぞ!」
俺は声を上げプールの中から手を差し伸べた。
「俺・・・・・・水恐怖症なんだよ・・・・・・昔溺れた事があって・・・・・。」
「大丈夫だ!ここは足もつくし、溺れる事はない。」
男の目は涙でいっぱいになっており、とても俺の言葉を聞き入れようとしなかった。
「は~い時間切れ。」
果穂の一言と同時にその男はその場で悶え苦しみ1時間目の連中と同じ様にその場で死んだ。
・・・・・・くそう!
俺が引きずってでもプールに入れるべきだった。
それにしても相変わらず命を軽く扱いやがる。
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