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「何だよ。名前くらい教えてくれてもいいだろ?」
「今それを知ってどうなる?ふざけんじゃねぇ馬鹿野郎!」
確かにそうだが、そこまで言われる筋合いはないぞ
「そんなに声を上げるなよ。嫌なら言わなくていいからさ。」
「はぁ!?何だよそのスカした態度は?さっきからてめぇを見てると苛々するんだよ!」
さっきから?
「2時間目が始まる前とかさっきの2人が死んだ時とか、お前馬鹿か?」
「何が馬鹿だって言うんだ?」
「俺達は友達でも何でもねぇ敵として向き合わなけりゃならない対象だ!
それを分かってるくせに偽善な行動ばかりしやがって!」
偽善・・・・・・。
「俺はてめぇみてぇな奴を見ると殺したいほど苛立つんだよ!」
俺の心臓が高鳴る。
嫌でもあの時の記憶が蘇る。
そして俺はこの男の胸ぐらを両手で掴んだ。
「俺が何したって言うんだ?偽善だと!?ふざけんじゃねぇ!」
「じ、自分の意見が通らなかったら今度は暴力か?自分勝手な正義感を貫き通してんじゃねぇよ!」
そして俺は男に殴りかかった。
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