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「おい!どうしたんだ!」
俺は華凛の元を離れ男に駆け寄った。
溺れる?
正確に言うと急に沈みだしたに近い。
沈んだ男を俺は水の中から顔を出させた。
「おい!しっかりしろ!」
慌てて声を上げたが、男は白目をむいており、全身を痙攣させていた。
すでに意識がない。
やばい!
「おい果穂!こいつはもう意識がない!保健室に連れて行ってくれ!」
俺は無理を承知で果穂にお願いをした。
「何言ってるの?これは忍耐力を見る授業なんだよ。
我慢するのが授業なの。
だからあと15分頑張って耐えるのよ。」
ガッツポーズをかまして俺にそう言った。
くそ!
俺の怒りはすでに限界だった。
だけどそれ以上に目の前の男の体力は限界を過ぎた。
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