3時間目ー忍耐力①

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「おい!どうしたんだ!」 俺は華凛の元を離れ男に駆け寄った。 溺れる? 正確に言うと急に沈みだしたに近い。 沈んだ男を俺は水の中から顔を出させた。 「おい!しっかりしろ!」 慌てて声を上げたが、男は白目をむいており、全身を痙攣させていた。 すでに意識がない。 やばい! 「おい果穂!こいつはもう意識がない!保健室に連れて行ってくれ!」 俺は無理を承知で果穂にお願いをした。 「何言ってるの?これは忍耐力を見る授業なんだよ。 我慢するのが授業なの。 だからあと15分頑張って耐えるのよ。」 ガッツポーズをかまして俺にそう言った。 くそ! 俺の怒りはすでに限界だった。 だけどそれ以上に目の前の男の体力は限界を過ぎた。
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