旋罰総選挙

3時間目ー忍耐力①

1年前の夏俺は後悔してもしきれない体験をした。

俺は当時野球部で2年にしてエースピッチャーだった。

入学当初まだ弱小だったウチの部だったが、あの夏はまさに奇跡的な快進撃で順調に勝っていた。

そして甲子園をかけてたあの試合･･････

俺は連日の連投のせいで肩に支障をきたしていた。

だけど俺はそれを誰にも悟られないようにそのまま試合に出た。

それは俺より優れたピッチャーがいないと言う自分への過信であり、仲間を信頼していない証拠だったのかもしれない。

そうだったとしても俺は甲子園の為なら鬼になれると思った。

みんなを甲子園に連れて行く為なら俺は肩を潰してでも投げきるつもりだった。

だが、現実はそう甘くはなかった。