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空を見上げる。朝も昼も夜も。
待っている答えがそこにあるかのように―。
―今日もいい空―。
新しい高校にはまだなれない。
2年生になってからこの高校に来た。
父親の仕事関係で、あちこちの土地で過ごした。
祖母が高齢の為、帰ってきたのだ。
小一の夏までこの土地で育った。
高校はバスで30分かかる三つ隣町だ。
空と海とが見えるこの高校が気に入り、ここに編入を決めた。
私が知ってる限り、同じ町から通っている生徒は数人だ。
しかし、路線が違うため同じバスに乗ることは殆どない。
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