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「いやぁ、大きくなったね。お父さん元気?この前手紙が突然届いたから僕、凄く驚いちゃったよ。この家の中は自由にしていいからね?」
「はい。あの、お聞きしたいのですが、パパとはどんなご関係で?」
「あれ?ちゃんとした日本語を言えているじゃないか!」
「一応、帰国子女なので」
「あ、そっか。その様子だと覚えてないよね。そうだよね、リディアちゃん赤ん坊だったし。僕、仕事で海外に行ったときに君の家に数ヵ月お世話になったんだよ?」
赤ん坊で覚えていたら怖いと思うのは私だけ?
そういえばパパのディスクに誰だかわからないけどアジア人の人と笑顔で写ってる写真があったな。
もしかしたらこの人なのだろうか。
「お風呂沸いているだろうから入っていいよ。あ、僕のことは気軽に奏人(カナト)って呼んでくれて構わないよ」
「うん」
お風呂に案内されると、扉を閉めて出ていってしまったカナト。
タオルは置いてあるからいいけど、着替えはどうすればいいの?
ボケッと突っ立ってても仕方がないのでお風呂に入ったが、日本のお風呂は素晴らしいと思った。
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