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今まで、【こぢょ】という名前をいじられたことが無い。
友人は「こぢょ」や「こぢょちゃん」、I市で知り合ったバンギャの殆どは「こぢょさん」と呼んでいる。
唯一、高校の友人であるアミが、「お嬢」と呼んでいたくらいだ。
「か…可愛過ぎます、そんなのっ!!」
そう言うと、ネネは「あははッ!!」と笑い、持っていたバッグに手を入れた。
「L.N.(ライブネーム)なんて、可愛くてなんぼじゃないですか♪ 私のことも、ネネちゃんって呼んで下さい!!」
ココに、ネネ…。
本当に可愛過ぎて、舞い上がってしまいそうになる。
ネネは、バッグから携帯電話を取り出すと、それを私に向けてきた。
「良かったら、連絡先交換しましょ♪ 私、I市に可愛いバンギャの友達、あまりいなくて。」
「わ…私なんかで、良いんですか?」
「と言うか、ココちゃんが良いんだよねー♪」
そんな話をしながら、携帯電話番号とメールアドレスを交換してしまった。
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