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曲の最中、マオが私の頭をぐしゃぐしゃっと撫でに来た。
マーベラにとって、満足のいくライブが出来たのだろう。
演奏が終わると、私たちはその場を離れ、会場の端へ向かった。
そこにしゃがみ込み、小さな輪を作る。
「マーベラは、成長次第だねぇー。」
「次は、3列目辺りで様子見よっかぁ~。」
バンギャ間での評価は、中の中…と言うところだろうか。
「本当に、ありがとうございました。 …次は、ここ?」
次の演奏は、ガールズバンドだとマオから聞いていた。
ヴォーカル、ギター、ベースの3人で活動しているバンド。
活動期間は1年程で、人気もそれなりにある筈。
だが、ネネたちは前の方へ向かおうとしなかった。
「次のバンドは、完全スルーだね。」
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