509人が本棚に入れています
本棚に追加
そう言うと、マオは目を輝かせ、両手を顔の前に合わせた。
「お願いッ!! 紹介してッ!!!!」
「へ…。」
「あの子、もろタイプ。 俺、普段があの格好じゃん? だから、なんつーか…キャバっぽい子が好きなんだよね♪」
「言うのは構わないけど… ネネちゃん、かなり人気ある子ですよ? バンドマンの知り合いも多いし。 …大丈夫?」
「そーこーはぁ~…俺、自信あるからッ!! お願いッ!!!!」
今度はぐっと頭を下げ、小さな身体を更に小さくさせる。
前半に比べ、動員が少しずつ増えてきた。
身体は小さくとも、マオの髪型とステージ衣装は、この空間では目立ち過ぎる。
「わっ…分かったからッ!! マオさんの連絡先、教えちゃって良いって事ですよね?」
最初のコメントを投稿しよう!