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…嫌な予感がした。
場所は違うが、最近同じようなことがあった。
「…こぢょさん、俺。」
『あー…お願い、言わないで。』
ツバサから視線を逸らし、次に来る言葉に怯える。
「…好き、です。」
耳を真っ赤にさせながら、ツバサはそう告げた。
『…やっぱり。』
本来であれば、嬉しい言葉だが、素直に喜ぶことが出来なかった。
去年のクリスマス。
私は、アイズのヴォーカルに呼び出されていた。
「路上ライブの面子で、集まるから」と言われ、喜んで待ち合わせ場所へ。
しかし、そこにはヴォーカルの姿しか無かった。
その時は、「みんな急用で来れなくなった」とのこと。
このまま帰るのもなんだから…と、2人でファミレスとカラオケに向かった。
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