。。ビー玉遊び。。

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             森先輩は、女子職員の中で、正社員として働いている期間が最も長い。 同じ支店にも何年も所属し、ある意味、主のようになっている。 ヒステリックな性格で、怖がる男子職員や役席の人も多い。 …正直、私も苦手だ。 「トモちゃん。 明日も、早く来ないとダメだよー。」 「あっ…。 はいっ!!」 この支店の中では、私より新人である立場の人が居ない。 5月に、1ヶ月だけ研修で大卒の女子職員が配属されるらしいが、やはり私が最年少。 新人は、誰よりも早く出社しなければならない。 「お疲れ様でしたー!!」 「お疲れー。」 駐車場で森先輩と別れ、車に乗る。 母には遅くなると言ってあったが、心配しているだろう。 「…! 光ってる?」 バッグの中で、グリーンの光が点滅していると気付いた。 機種変更してから、すっかり使い慣れた携帯電話。 開けて見ると、メールと不在着信の表示があった。                     
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