村の少年

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「こらっ!拓都」 「へへっ、おじさんじゃーねー」 小さい頃、俺はいたずらっ子で、 「あらよっとっ」 「たくちゃん、そんなとこ乗っちゃダメよ~」 好奇心が強くて、 「大丈…ぶ、うわっっ!?」 怪我が絶えなかった。 「だから言ったでしょ!屋根に上るのは危ないって」 「だって…」 「だっても何もありません!」 「ふわぃ…お母さん」 「判れば宜しい。…さ、夕飯手伝ってちょうだい」 「うん!」 母親は怒りながらも傷の手当てとかしっかりしてくれたし。 因みにこのときは運良くかすり傷で済んだ。 「なぁなぁ」 あの日も、気になったから、行ったんだ。
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