村の少年

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「村の外れにある、洞窟。何があるんだろう?」 「確かに気になるかも」 「行こうぜ、拓都」 「拓都が入れば心強いし」 「行く!面白そうだしな」 村の同年代の友達と共に洞窟に行くことになったんだ。 そこは祖父や祖母はもちろん、村の大人達全員から行くのを止められていた。 もし、行くとしても大人になってからにしなさいって。 「…まさか、何もないなんてな」 「ほんとだよなー」 そこは一般的な洞穴で、中は広く、大きな湖があるだけの簡単な作りだった。 「拓都、帰ろうぜ」 友達は飽きたのか、帰ろうとしている。 でも、俺は湖がキラキラしているのをもう少しだけ見ていたかった。 「先に帰ってて。もうちょい探検してから戻るから」 「りょーかいっ!」 「早く帰って来いよ、バレちゃうから」 「もちろん!じゃーなっ」
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