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「……"グラビテイター"」
感覚的に分かった。
ここに来させたくない理由。
多分"こいつ"があったからだ。
はっきりとはまだ分からないけどきっとここに何かある。ここから何かが…
「…考えてても仕方ない、か…」
その日は時間ももうなかったし、そのまま村へ帰ることにした。
剣を隠しつつ戻ったけど、両親は何処かに行っていて居なかった。
その日から数日後、石碑の洞窟から少し遠いとこに化け物が出た。
剣がそう、知らせた。
皆は気付いていないけど、このままじゃ村を襲うかもしれない。
「ねぇ、お父さん」
「ん?なんだ、拓都」
こっちを向いた父親は見たこともないほどにこやかで、
「……なんでもない」
…何も言うことが出来なかった。
自分がこの剣を手に入れたことや、化け物が近付いてるなんて両親に言ったら絶対外になんか出させてくれない。
仕方なく、一人で外へ化け物退治に出るようになった。
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