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「相変わらず騒がしいなぁおい」
「もう慣れちゃったよねぇ」
「たしか対戦台はと……」
放課後俺たちは陽輔に急かされながらゲーセンへと足を運んだ。
「あぁ、この辺りだ」
陽輔が指差した一角はもちろん武装神姫の対戦台のコーナー。ただでさえ人が多かったゲーセンの中でもかなりの人口密度を誇っていた。
あながち陽輔の『武装神姫の波』も嘘じゃないかもしれない。
「そういえば武装神姫のバトルをじっくり見るのって初めてかも」
「ここに来ることは多々あるけど武装神姫の台はずっとスルーしてたからな」
「実は俺も昨日たまたま覗いただけなんだが、あれにはそれだけで面白いと思うものがあったね。しかも調べてみたらここら辺には異名持ちクラスの神姫マスターがよく出入りするゲーセンがあるんだよ!」
「何?異名持ちって?」
「えーとだな、それは、あれだ」
テンションに頭が付いていけてない陽輔に代わって俺が説明をする。
「……異名持ちっつーのは多分見知らぬ誰かから異名を付けられる程の実力や特徴を持った奴のことだろ」
「そう、それだ!それが言いたかったんだよ!」
陽輔が俺の言葉に同意する。割と適当に言ったがどうやら当たっていたようだ。
「んー……つまりかなり強い人ってこと?」
「もしくはかなりの変人だな」
なんてことを話している間に近くの対戦台に人が集まり始めた。野試合でもそれなりのギャラリーが集まるのも武装神姫の特徴のようだ。
「そろそろ始まるみたいだな。見に行こうぜ?」
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