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「やっぱりってどーゆーこと?」
浅葱は不満げに眉を潜める。
「挨拶がわりが飛び蹴りの奴がお前以外にいると思うか?」
そう。浅葱は俺を見つけるや否や、すぐに飛び蹴りをかましてくる。一度理由を聞いてみたら「そんなの面白いからに決まってんじゃん!」と返された。
迷惑極まりない話だ。そのせいで俺は何度も死にかけてると言うのに。まあお陰で自衛力はついたのだが……こんなので力がついても全く嬉しくない。
「いや~それ程でも無いかな~」
照れた。別に誉めてないのに。
「まぁまぁ細かいことは気にしないの!」
そう言って浅葱は俺と肩を並べた。
「細かいことじゃ無いだろこれ…。こんな調子じゃいつか死ぬな、俺……」
「大丈夫!死なないように加減はしてるから」
「そう言う問題じゃない!」
そして、俺と浅葱は歩き出した。
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