第五章 雪女の想い

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   洋輔は、雪女の弓を見詰めてみる。  今回の戦いは、色々と考えさせられる事があった。それは戦略的な意味合いもあれば、妖同士の関係性についても。  そして、無力感も感じた。  誰一人、何一つ欠けても雪女を封じる事は出来ず。その大事な仲間を、失ってしまったかもしれない。  神奈。  次郎丸。  杏菜。  篤史。  猫又。  雲外鏡。  もう洋輔一人だけが背負い、どうにかなる戦いでは無くなってしまっている。 「洋輔さま……」 「神奈ちゃん、次郎丸。取り合えず、小屋に帰ろうか」 「そうで御座いますね」  二人と一体は、極点の結界にある小屋へと歩き出す。  それぞれに、今回の戦いを思い返しながら。
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