最悪な人生ゲーム

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「えっと、君たちは誰?」 現れたのは2人とも女の子。2人は横に並んで立っていた。 左のコは黒髪のショート、目の色も黒。日本人のような顔つき。 右のコは金髪でこちらもロング。目の色は空のような青色。マンガに出てくる美少女のようだ。 先に口を開けたのは左のコだった。 「私の名前はカオリ!主にあなたが何をすればいいかわからなくなったときに現れてあなたを助けまーす!」 「は、はぁ。どうも」 「まぁこの仕事もほとんどやらないんだけどね」 カオリは口をとがらせて言った。 「どういうこと?」 「このコの仕事内容聞いたらわかるよ」 そう言われて僕は金髪のコに目を向けた。 「君の仕事はなんなの?」 彼女はすぐに答えた。 「私の仕事はあなたのナビゲーションです!あなたがゲームをクリアするか、ゲームオーバーになるまで付き添います。」 「ナビゲーションか……確かにカオリは仕事とられるね」 カオリはムスッとしながら、ほんとですよー、と言っていた。 「えっと、君の名前も教えてくれるかな?」 そう言われた金髪の少女は、申し訳なさそうにしながら自分の名前を名乗った。 「申し遅れました。私の名前はアリサと申します」 「アリサか。よろしく。あーあとそんなにかたくなくてもいいよ。友達のように接してくれれば」 「わかりました。よろしくお願いします!……えっと、お名前は?」 「アリサ、こいつはまだKNつけてないよ?」 「あ、ほんとだ!じゃあ今からつけましょう!」 「あのー、KNとは?」 「キャラクターネームのことです!」 キャラクターネーム……いちいち略すのかよ。 「じゃあ今から決めますね?画面に従ってください」 アリサがそう言うと、目の前に画像とキーボードが現れた。
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