0人が本棚に入れています
本棚に追加
「うん、完璧」
明希は鏡の前でくるりと一回転してみる
パンツスーツに身を包み、頭には黒髪のウィッグ、印象が地味にならないようにナチュラルメイクをほどこす
「明希、早くしろ
登校初日から遅刻は嫌だろ?」
そういいながら那柘は明希の部屋をあける
「見てよ、那柘
完璧じゃない?」
「もはや誰だかわかんねぇよ
んなことより早くいくぞ」
那柘はそういうと、明希の鞄を持ち、部屋を出ていった
「てか、入学式にあんな派手な車で行ったんだから無理だろ……」
明希は昨日の入学式に自分の車で行った
しかもめちゃくちゃいじってあるドリ車で……
「本人が気づいてないからいっか……」
「那柘~、待ってよ」
そんな感じで二人はアパートをあとにした
.
最初のコメントを投稿しよう!