No.1

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「うん、完璧」 明希は鏡の前でくるりと一回転してみる パンツスーツに身を包み、頭には黒髪のウィッグ、印象が地味にならないようにナチュラルメイクをほどこす 「明希、早くしろ 登校初日から遅刻は嫌だろ?」 そういいながら那柘は明希の部屋をあける 「見てよ、那柘 完璧じゃない?」 「もはや誰だかわかんねぇよ んなことより早くいくぞ」 那柘はそういうと、明希の鞄を持ち、部屋を出ていった 「てか、入学式にあんな派手な車で行ったんだから無理だろ……」 明希は昨日の入学式に自分の車で行った しかもめちゃくちゃいじってあるドリ車で…… 「本人が気づいてないからいっか……」 「那柘~、待ってよ」 そんな感じで二人はアパートをあとにした .
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