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「やったぁ、クラス一緒だよ」
「同じ学科だからな」
学校に着いた二人はクラス分けの紙を確認する
「えっと、にぃ、さん……女の子は四人か…
かわいい子いるかなぁ?」
「明希ってさ、中身は男だよな」
下らないことを喋りながら、教室のドアを覗く
「空気重いな」
登校初日で、すでに半分くらいの人がいるが皆誰とも話さず、机で携帯をいじっている
「初日だしね」
ガラッ
ドアを開けた音でほとんどの生徒がドアの方を見るが誰も声をかける人はいない
「席一番後ろじゃん」
「那柘が後ろか…」
重い教室の空気を気にも止めず、明希と那柘はぐだぐだと席に向かう
机に鞄をかけ、後ろを向いて明希は那柘と喋り始める
ガラッ
「おはよ
ずいぶん空気重いな」
呆れたように笑いながら、スーツをきた三十代ぐらいの人が入ってくる
「はい、起立
おはようございます」
挨拶をしたかと思うと黒板におもむろになにかをかきはじめる
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