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栃尾城までの道のりは少しあったが、籠は相当良いものだったのであまり揺れず、景竜は酔わずに栃尾城に到着することができた。
景竜は籠から降りて城を見る。
とても美しく立派な城だった。
「これが俺の城…。」
景竜は栃尾城を見惚れてしまい、見つめたまま数分は動くことができなかった。
しかし、
「景竜様…。」
隣に控えていた家来が申し訳なさそうに景竜に声を掛ける。
景竜は、
「ごめんごめん。じゃあ入りますか。」
景竜は栃尾城に入城する。
城内では景竜のお祝い一色だった。
「少し照れるな。」
景竜は嬉しかった。
そして、景竜一行は城の一番広い大広間に向かう。
「式はここで行われます。御館様がいらっしゃるのをここで待ちましょう。」
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