決戦

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景竜は、 「よし、俺らは迷わず小田原城に行く。具体的な作戦は小田原城にて、相手の出方を見ながら考えよう。」 銀次郎は頷く。 景竜は、 「今日は長く留めちゃってすまなかったな。明日は頼むよ。」 「勿論です。」 銀次郎は景竜に礼をして部屋をあとにした。 「俺も行こうかな。」 景竜は、家来を呼び自室に連れて行ってもらう。 「いい部屋だな。」 景竜は家来に、 「夕飯は早めにしてくれ。明日は早いから早めに食べておきたいんだ。」 家来は、 「わかりました。」 そう返事をして、さがった。 景竜は家来がいなくなり、一人になったため、持ち物の準備を始める。 「明日はあれを着て行くんだ。」 景竜は部屋に飾られている立派な鎧を見つめる。 その鎧は元服祝いに景虎からもらったものだった。 「他には……と。」 未来からもってきた道具を確認する。 「よし、全て揃ってるな。」 確認を終え、景竜は寝転がる。 「北条氏康。奴はすごい武将だ。史実では、景虎様が関東の諸将を引き連れて行っても落ちなかったし、あの武田や今川にも引けをとらない名将だ。しかし、なんとしても首をとらなきゃならない。景虎様の期待は裏切れないからな。」
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