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「あっお前が銀次郎か。よろしく頼むぜ。」
銀次郎の表情が変わる。
「なんですか。その話し方は! 武士たるものはもっと礼儀を心得ていただきたい。」
竜也の口調に腹がたったようだった。
「ちょっと待ってくれよ。お前は俺の側近。つまり俺の家来だろ? そっちこそ、そんな言い方したらダメだろ普通。」
銀次郎は咳払いをした後に、
「確かに景虎様からそのように仰せつかったが、私は貴方の教育係のようなもの。目に余る行為をされたら、遠慮なく指導させていただきます。」
竜也はため息をつき、
「わかりましたよ……、めんどくさいやつ……。」
銀次郎は竜也を睨みつける。
竜也は、仕方ないと思い、
「なんでもありませんよ。ほら中に入って。こんなところで話さなくたっていいだろ? 」
銀次郎は、
「失礼する。」
そう一言言って竜也の家に入ってくる。
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