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銀次郎は竜也の家に向かう途中に様々考えた。
出会ってから5日。
竜也を注意深く観察してはきたが、どう見ても普通の人間だった。
少し幼くも思えた。
少しばかり戦や、長尾、武田両軍については知っていたようだが、どうしても軍師に任命される理由がわからなかった。
「もしかしたら竜也殿は追放されてしまうのかもしれぬな。」
銀次郎は竜也の家に着く。
「竜也殿。銀次郎でございます。少し宜しいでしょうか。」
しかしなかなか竜也の返事がない。
そして、中が異様に騒がしいことに銀次郎は気づいた。
「何かあったのかもしれん……。失礼する!」
銀次郎は竜也が盗賊に襲われていると思い、刀を構えて中に入ったが……中にいたのは竜也だけだった。
しかもよくわからないものを耳につけて、よくわからないもので遊んでいるようだ。
銀次郎が中に入ってきてやっと竜也は気づいたようだ。
耳のイヤホンを外して
「悪いな。ちょっと遊んでたんだよ。」
銀次郎は珍しいものをまじまじ見る。
「これはプレステーションって言うんだ。」
銀次郎は恐る恐る触ってみる。
「ぷれすてえしょんとは何ですか?見たことがありませぬ。」
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